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日本では失明の原因の第1位で、患者数は300万人と言われます。治療は、進行をくい止めるための予防の目薬が基本です。病気によってひとたび失われた視野を回復することはできません。早期発見・早期治療以外に道はありませんが、失明に近づくまでほとんどの場合自覚症状が無く、眼科を受診する以外に発見の方法がありません。
またお年寄りの病気と思われがちですが、当院ではOCTという最新機器に加えHFA、FDTなどのおかげで、最年少9歳の女児患者も発見されています。検査機器がそろっていて、優秀な検査員のいる眼科を受診しましょう。
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黒いものが見えはじめたらすぐに
受診を!「網膜剥離」ってボクサーがなる病気でしょ?なんて思っていませんか?格闘技や眼球打撲が原因でおこる網膜剥離は全体のほんの一部に過ぎず、大部分は身に覚えのない普通の人に起こります。年齢も性別もほとんど関係なく誰にでも起こる病気であると言うことを知って下さい。
網膜剥離は、眼球の内側にある網膜の一部に小さな裂け目(裂孔)が生じる疾患で、その裂け目から網膜が内側に向かって剥がれてしまい、この状態を放置すると網膜の機能が徐々に失われ、網膜の中心部の黄斑部分まで剥がれた場合には失明に至ることもあるものです。飛蚊症(ゴミや虫のような物が飛んでいるように見える症状)や光視症(視野の端の方に光がチラチラする症状)という前兆以外、その多くは自覚症状に乏しいことから、適切な受診のタイミングを逸してしまいがちです。視野欠損や急激な視力低下を自覚する段階になっては、網膜剥離が中心部にまで進んでいるので、飛蚊症・光視症などのごくわずかな異常の段階での眼底検査が大切です。
残念ながら、網膜剥離が自然治癒することは極めてまれです。また、専門的なトレーニングと数多くの症例数をこなしてきた眼科医でないと、疾患自体を見逃すケースもありますから、確かな医師選びも重要なポイントだといえます。
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- ・緑内障疑いと言われた
- ・眼圧が高いと言われた
- ・視神経乳頭陥凹拡大と言われた
- ・網膜神経繊維束欠損と言われた
- ・眼底出血があると言われた
- ・視力が下がったと言われた
- ・以前より目が疲れやすくなった
- ・黒いゴミのようなものが飛んで見える
- ・視野の一部で光がチラチラと輝くように見える
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- ・本当に白内障?
- ・他に病気は無い?
- ・手術はいつすれば良い?
- ・どれくらいよく見えるようになる?
- ・手術まではどうしたい良い?
- ・入院する必要はある?
- ・名医に手術してもらいたい
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糖尿病合併症で最も恐ろしく悲惨なのが、網膜症による失明です。糖尿病患者は全国に890万人もいますが、うち治療を受けているのはたった237万人、つまり7割以上が未治療です。眼底に出血を起こしたり網膜剥離を起こしたり、網膜浮腫を起こす病気で、先進国の失明原因の上位を占めます。
内科的治療が基本ですが、網膜の病気は内科では管理できません。親身になって治療してくれる眼科を見つけることが何よりも大切です。勇気を出して眼科を受診してください。
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アレルギー性結膜炎と花粉症
「目の乾き」「眼精疲労」「目がショボショボする」…。そうした症状ではドライアイや眼精疲労のための市販の目薬を差す前に、まずはアレルギー性結膜炎の可能性を疑う必要があります。実際、「ドライアイ」を訴えて当院に受診される約7割の患者さんにアレルギー性結膜炎が認められています。素人判断の誤った目薬の使用は結膜炎の重症化と慢性化を招くことになりますから特に注意が必要です。
一方、国民の4人に1人以上が抱えているとされている「花粉症」。人それぞれ対策は打っていても症状が強くて辛いときもありますね。無理して我慢していませんか?目薬や内服・点鼻薬でとても楽になります。治療のポイントは、花粉が飛散する2週間前を目安にした「予防的治療」ですが、既に症状で苦しんでいる場合、花粉症の症状にも個人差がありますから、症状に応じた「組み合わせ処方」が重要で、副作用を大幅に軽減しながら重症化を防ぎ、快適な日常生活を過ごすことができます。
いずれも、眼科医による早期の的確な診断と適切な治療の選択がポイントになります。
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