一般眼科とは目の疾患に対して診断・治療を行うことです。人の情報量は、外界からの約80%を目(視覚)から得ています。
目にもたくさんの病気があり、急に悪くなる病気、徐々にゆっくり悪くなる病気など様々です。視力低下・かすみ目・充血・目のかゆみ・涙目・ドライアイ・眼精疲労・花粉症・飛蚊症・ものもらい等不調を感じられた時は、どうぞ早めにご来院・ご相談ください。
目の病気が重症化することによって、仕事や学業、日常生活などに支障を来たすようなことが無いよう、一度眼科で検診を受けることをおすすめします。
アレルギー性結膜炎には、スギ・ヒノキ花粉のように毎年同じ季節に症状が出現する季節性アレルギー性結膜炎とハウスダストやダニのように季節問わず症状が認められる慢性再発性の通年性アレルギー性結膜炎があります。花粉症は、花粉(アレルゲン)によるアレルギーのことで、主に目と鼻に症状が表れます。
花粉が目や鼻の粘膜に接触することでアレルギー症状が表れ、毎年、樹木や草花の花粉が舞う時期に繰り返して起ります。花粉症というと、一般にスギ花粉を思い浮かべる方が多いと思われますが、日本にはスギ以外にも花粉症を起こしやすい植物の花粉が一年中飛散しています。
アレルギー反応が起こると、ヒスタミンという炎症を起こす物質が作られ、鼻や目の粘膜に作用して各症状を起こします。日本人の約15%以上が花粉症を有すると言われております。
主な症状は、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目の痒みなどです。
くしゃみを連発する・鼻水が止まらない・夜も眠れないほど、ひどい鼻づまりになる・目がかゆくてたまらない・涙が止まらない・目が充血している・ぼーとしてしまい、思考力がなくなる・頭痛がする
上記のような症状が出た際は、花粉症を疑った方が良いかと思います。
症状が悪化しないようにするためには、薬剤による治療が必要になります。
アレルギー性結膜炎の治療には、抗アレルギー点眼薬がよく使われます。
抗アレルギー点眼薬にはヒスタミンH1拮抗点眼薬とメディエーター遊離抑制点眼薬の2種類があります。
結膜が充血して、目やにが出たる、異物感があったり、不愉快なかゆみを感じたりする目の病気です。結膜とは、上下のまぶたの裏側と白目の部分を覆っている膜のことです。
この部分が炎症を起こすことに結膜炎となります。
アデノウィルスという感染力の強いウィルスが原因で、一般にはやり目と呼ばれている結膜炎です。ウィルス感染後、1週間前後の潜伏期間を経てから発病します。小さいお子さんや赤ちゃんの場合には、急激に炎症が悪化しやすいので注意が必要です。
まぶたの裏のブツブツ・充血・起床時に目が開かないほどに目やにがでる
夏風邪疾患のひとつで、プールを解して流行する事が多いので、プール熱とも呼ばれます。ウィルスに感染してから5~7日の潜伏期間があります。幼稚園児や学童に多い病気ですが、ウィルスの感染力が強いため周囲に感染する事もあります。
のどの痛みや発熱・かぜのように全身がだるくなる・下痢
急性出血性結膜(アポロ病)は感染後約1~2日で発症します。また発症後は1週間程度で治ります。最近では結膜下出血を見る事はまれになりました。
白目やまぶたの裏に出血を伴う/目がごろごろする
眼に入る平行光線が網膜上に焦点を結ぶものを正視といい、眼の屈折力と眼軸の長さがつりあっている状態です。屈折異常とは、目のなかに入ってきた光が、網膜上できちんと焦点をむすべない状態をいいます。具体的には、近視、乱視、遠視をいいます。
近視とは眼に入った光が網膜の前で像を結ぶ状態で、角膜や水晶体の屈折力が強いか、眼球が長いため起こります。日本人の近視の数は、コンタクト・眼鏡などで矯正の必要性のある方を含め7000万人超えと言われております。
近視になる原因には、大きく分けて、「遺伝要因」と「環境要因」があります。
親が近視の場合、子供が近視になる可能性は比較的高く、遺伝的な要素が複雑にからんでいると考えられます。近視の遺伝説は89%とも言われており、また最近の研究などでは近視に関する遺伝子も特定されました。
遺伝とは違い、生まれてからの環境による要因(後天的要因)と呼ばれるものです。一般的に近視が進行するのは主に中学生(12~15歳)の頃で、成長と共に、眼球の大きさも変化し、角膜や水晶体の屈折率も大きくなります。
この時期に、無理をして勉強・読書・テレビ・パソコン・ゲームなどの近点作業を行い、遠くを見ないようになると、毛様体筋が絶えず収縮し、緊張状態が続くことで硬くなり、近視の要因となるのです。また、「勉強する子供が近視になりやすいと言われているのは、教科書などの狭い範囲を長時間凝視し続けることにより、視野を制限してしまうからだと言われています。
一般的に、乱視は角膜と水晶体のゆがみによってひきおこされます。光を屈折させるこれらの部分にゆがみがあると、縦方向や横方向の屈折率が異なってしまい、網膜に焦点が合わず遠くも近くもぼやけてしまいます。
乱視のために視力障害、とくに低年齢で弱視を生じることもあります。眼精疲労のため眼痛、頭痛を生じる場合もあります。単眼で見た時に、像が2個ないし3個見えるなど、多数にずれた像となることもあります。
乱視の種類は大きく「正乱視」と「不正乱視」の二つに分けられます。正乱視とは、一つの角膜のカーブの程度が方向によって違うことによって生じるものです。不正乱視とは、角膜の病気や怪我など視力障害によって生じるものとなっております。乱視の種類は大きく「正乱視」と「不正乱視」の二つに分けられます。正乱視とは、一つの角膜のカーブの程度が方向によって違うことによって生じるものです。不正乱視とは、角膜の病気や怪我など視力障害によって生じるものとなっております。
乱視の原因は先天的なものと、後天的なものがあります。生まれつきではない、後天的な原因となるものでよく知られているのが、見えにくい時に目を細めて物を見る癖です。この癖は瞳を知らないうちにだんだん圧迫していき、目の変形をきたし光の屈折異常を引き起こす原因となり、角膜に歪みが生じ乱視になります。また、坂まつげも目に傷を与えることから乱視の原因の一つとしてよく知られています。
遠視は近視と反対の状態で、何かの理由で眼の奥行きが短か過ぎになったり、屈折する力が弱すぎになったりすると、ピントの良い像が網膜より後方にずれてしまいます。これが遠視と呼ばれる『眼の屈折異常』です。 遠視による弊害は「眼精疲労」「視力低下」「近見での視力低下」です。これは蜜に絶えず「調整」をしなければならないためです。小児の場合、調節をする時に眼が寄る作用が強く出るため内斜視になります。
屈折異常の度に合っためがねを掛けさせます。小さな子どもの場合は、めがねをかけるだけでなく、視機能の正常な発達をさせるため訓練が必要なことがあります。
斜視とは両眼の見る方向がずれていることです。
例えば、正面を見たとき、右目がまっすぐ前を向いているのに対して、左目が違う方向(内側や外側)を向いてしまいます。大人になってから斜視になることもありますが、生まれつき斜視にかかっていることが多いので、患者さんのほとんどが赤ちゃんや子供です。
日常生活からでは気付きにくい病気の為、上記のような症状がある場合には早めに検査を受けることをおススメします。
外斜視とは、片方の目だけが外側を向いている病気です。原因としては眼球の状態が不安定であることなので、成長するに従って治る場合もあります。外斜視は、どの年齢でもみられます。遠くを見たり、ぼんやりしているときに現われる間欠斜視が多く、一眼が失明または高度の視力障害があるときには恒常性外斜視になることがありまり、一般的な治療は、手術、眼鏡、視能矯正などその症状によって異なります。
内斜視とは、見つめる対象を見ているときに、片目はそれを見つめているのに、ほう片方の目が内側(鼻側)にずれている状態のことを言います。
生後6ヶ月以内に発症する内斜視のこと。多くは生後一か月以降に発症します。
生後6ヶ月以降に発症する内斜視のこと。初めは一時的なものであっても、徐々に恒常的なものに変化していく内斜視、状態のいい日と悪い日が周期的に訪れる内斜視、もともとの目の疾患により視力が弱くなり、発症するもの、などいかの種類の内斜視があります。
遠視が原因の場合は眼鏡を装用することで眼の位置が良くなります。眼鏡で矯正出来ない斜視は手術が適応になります。としては、片方の黒目の位置が左右または上下に向いています。
弱視とは視覚の感受性期(8歳くらいまで)の期間内に、網膜上に鮮明な像が結ばないことにより、視覚中枢の発達が妨げられて、眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても、視力が出にくい状態をいいます。
産まれたばかりの赤ちゃんは明るいか暗いかをやっと見分けることができるほどの視力しかなく、0.03くらいしかありません。乳幼児期にしっかりとものを見ることにより視力は発達し、3歳頃には1.0の視力がでてきます。
その幼児期に、眼の病気やなんらかの異常、ケガなどによって“ものをくっきり見る”事が妨げられてしまった場合に、視力の発達は遅れてしまいます。
これを弱視と呼びます。とくに強い遠視の目はどこを見るときもピントが合わないため、弱視の原因のことが多くあります。
片方だけ弱視の場合は、良い方の眼を眼帯やアイパッチで覆って見えなくして、強制的に悪い方の眼を使わせます。(遮閉) 視力が測定できるようになった子供は、6日間くらい連続して遮蔽し、1日は両眼で生活するようなパターンにします。1日、数時間の遮蔽では効果がありません。 遮蔽によって改良される時は、大体1ヶ月くらいで効果が現れます。
ドライアイとは、涙の分泌が少なかったり、涙の安定性が悪いために、角膜(黒目)が乾燥して傷ついたり、疲れ目などの不快な症状がでる疾患です。日本人の約800万人がドライアイ患者ともいわれ、オフィスワーカーの役75%がドライアイの可能性があります。
一般的なドライアイは、環境要因が大きいと考えられています。現代人は涙が減少傾向にあるという報告もありますが、この原因は不明です。ただし、現代社会は、パソコンやテレビ、ケータイ画面などのモニターを見続けることにより、まばたきが減少して涙が乾きやすくなります。通常は1分間に15回適度まばたきをするのですが、画面を凝視しているとそれが3分の1に減ってしまうことがあります。また、他の原因で考えられるのは、ストレス・乾燥・コンタクトレンズの長時間利用などが考えられます。
涙が足りてないと、眼が乾いて傷つきやすい状態になり、ドライアイの症状が重症になると目の表面に無数の傷がついている場合もあります。
ドライアイ症状が軽度の場合は、人工涙液(涙の成分の目薬)の点眼をすることで、ドライアイの症状を和らげます。症状を和らげるための点眼薬は、防腐剤・保存剤の含まないものが望ましいです。また、重度になっていくと、涙点プラグにて涙点をふざいでいきます。これは、取り外し可能な治療となっており、液体コラーゲンやシリコン製のプラグを使用します。
目もと温めと目のストレッチを常日頃から行う事が大切です。
常日頃から意識をして、ドライアイ対策を行っていきましょう。
目の奥が痛む、チカチカする、かすむ、乾く、かゆくなるなどの症状やそれに伴う後頭部の痛みや肩こり、頭重感がある場合は、いわゆる眼精疲労であり適切な治療が必要です。
毎日のパソコン作業で目を酷使することによるドライアイ、目に合っていないコンタクトレンズやメガネを装用していることなども眼精疲労の大きな原因になっています。 また、目の症状だけではなく、肩こり・倦怠感・頭痛・めまい・吐き気なども起こします。
原因として考えられるのは、下記の様な事が考えられます。
糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つです。
糖尿病になってから数年経過して発症するといわれていますが、初期の頃にはほとんど自覚症状がありませんので、糖尿病と診断されたら、定期的に検査を受ける事が大切です。
日本では糖尿病網膜症による視覚障害は年ごとに増え、中途失明の大きな原因になっています。ある程度進行すると、途中から糖尿病自体を治療して血糖値が正常域になったとしても、網膜症は改善することはありません。
網膜の血管が膨れたり、閉塞したり、破れたりするために網膜や硝子体などに異常が出てくる病気で、視力が良くても網膜症がおこっていることが少なくありません。
糖尿病発症後、数年から10年くらいで糖尿病網膜症を発症しますが、初期には症状がほとんどありません。自覚症状を感じたときには、網膜症がかなり進行している事がほとんどです。ある程度網膜症が進むと、視野の中に煙の煤のようなものや、蚊のような小さな虫が飛んでいるように見える「飛蚊症」が現れます。
また、網膜で出血が起こると視野に黒いカーテンがかかったような感じがします。 また、突然の視力低下もあります。これは網膜の中心にある、ものを見るのに最も重要な「黄斑」という部分に病変が及ぶためです。また網膜症が進むと網膜剥離を起こすことがあり、この場合も視力が低下します。
初期には、糖尿病の治療に加えて内服薬などが使われます。内科的な血糖のコントロールが基本となるためです。しかし進行した糖尿病網膜症に対しては、血糖のコントロールがうまくいっても、網膜症は進行するので、病型に応じてレーザー治療や硝子体手術などが行われます。
ものもらいには2種類あり、「霰粉腫」「麦粉腫」の2種類に分けられます。
細菌感染を伴わない慢性の無菌性炎症で、まぶたの中にやや硬いしこりができます。
ほとんどの場合痛みはありませんが、細菌に感染してしまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを伴うことがあります。炎症を伴った場合は、麦粉腫と似た症状が出ることで区別がつきにくくんる事もありますが、そのままの状態で放っておくと、同じ状態のまま何ヶ月も続くことがあります。
この原因は、まぶたの裏に、目を保護する脂を分泌するマイボーム腺と呼ばれる器官があり、この器官の出口がつまる事によって炎症を起こします。
まぶたの表面についている細菌がまぶたの分泌腺や毛穴に入り、感染して化膿したものです。
はじめはかゆみを感じ、次第に痛みを伴うようになるケースが多いです。また、まぶたが赤く腫れる、まばたきをすると目が痛い、充血する、ゴロゴロするなどの症状を伴うこともあります。原因は、汗を出す腺やまつげの毛根に、細菌が入り込むことにより、炎症を起こします。
治療の方法は、抗生剤の点眼だけで治る場合もありますが、はれがひどい場合は抗生剤や消炎薬を内服すると、通常は数日で直ります。膿点が存在すれば麻酔液を点眼し、針で突いてうみを出します。
高血圧症は日本人にとても多い病気で、国内に3000万人以上いると推定されています。
自覚症状がないまま、少しずつ血管を蝕んでいき、脳卒中や心臓発作などの緊急を要する病気を引き起こします。高血圧症では、血管に高い圧力がかかるため、全身の血管に異常が起こっています。当然、目の網膜の血管にも異常な変化が起こりますが、これを高血圧性網膜症といいます。
軽度の高血圧であっても、長い間治療しないでいると網膜の血管が損傷を受けます。
高血圧によって網膜の毛細血管が損傷を受けると、血管の壁が厚くなり、そのため血管の内径が狭くなって、網膜への血液の供給が悪くなります。網膜のうち血液の供給が不足した部分だけに、小さな島状に損傷が生じることがあります。
高血圧網膜症が進行すると網膜の中に血液がにじみ出ることがあり、このような状態になると視力は徐々に低下します。特に網膜の中心部にある黄斑でこれが起こると、視力の低下が進みます。
初期では目の自覚的な症状はほとんど起こりません。
急激に血圧が上がる急性高血圧症では網膜の出血やむくみが起こり、そのため視力が低下する事があります。
飛蚊症は、視界の中を糸クズやゴミのようなものが浮遊しているように見える症状をいいます。眼の中を蚊が飛んでいるように見えることから「飛蚊症」と呼ばれています
飛蚊症は、「生理的飛蚊症」と「病的飛蚊症」の2つに分類されますが、大半は加齢が原因で起こる生理的飛蚊症です。ただし、病気が原因で起こる飛蚊症の場合は、網膜剥離など重い目の病気の一症状として現れますので、眼科を受診することが必要です。
眼球内の大部分は、硝子体と呼ばれる卵の白身に似たゼリー状の物質が詰まっています。
角膜と水晶体を通して入ってきた光は、この硝子体を通過して網膜まで到達しますが、何らかの原因によって硝子体に濁りが生じると、明るいところを見たときにその濁りが網膜に映り、眼球の動きと共に揺れ動いて、まるで浮遊物が飛んでいるように見えるのです。
尚、この濁りには、加齢などの生理的な原因によるものと、病的な原因によるものとがあります。
生理的な原因による飛蚊症:症状の悪化があった時には、病的飛蚊症への移行がないかどうか再度検査が必要です。
病的な原因による飛蚊症:網膜裂孔や後部硝子体剥離が原因の飛蚊症の場合は、それらの眼病を治療・改善することにより、結果として飛蚊症を改善することができる場合もある。網膜裂孔・網膜剥離・硝子体出血・ぶどう膜炎などの眼病の症状として飛蚊症が現れることがあるので、飛蚊症の症状が出たら、すぐに眼科で、眼底検査を行います。
放置しておくと失明する場合もあります。
網膜剥離の多くは、網膜に裂孔(裂けめや丸い穴ができて、そこから網膜の下に水が入り込んで、網膜が眼底からはがれる病気です。正確には、裂孔原性網膜剥離(れつこうげんせいもうまくはくり)といい、 目の打撲など外傷によっても起こりますが、たいていは誘因なく起こり、近視の強い人ほど頻度は高くなります。
網膜剥離の初期症状としてよくあるのが飛蚊症です。また、目を閉じると端のほうに光が走る光視症も網膜剥離の初期症状として現れることがあります。やがて剥離部位が網膜全体に広がると、視野の欠け、そして急激な視力低下、失明にいたることもあります。
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