「幻冬舎 GOLD ONLINE 」梶原院長の連載 第7回が配信されました!
https://gentosha-go.com/articles/-/39697
ちょっとした見え方の変化や違和感を、「年齢のせい」「たいしたことないだろう」と自己診断し、放置してはいませんか。
目の疾患には、これといった自覚症状がないままじわりじわりと進行して、気付いたときには失明寸前になるものがいくつもあります。
今回は「モノがゆがんで見えるとき」に考えられる病気について見ていきましょう。是非一度ご覧ください。
===記事の抜粋===
Q. ウチの母親が、最近「モノがゆがんで見える」っていうんです。
A. それは心配ですね。「モノがゆがんで見える」ときは、2つの病気の可能性があります。1つは「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」です。欧米では失明原因の1位となっていて、日本でも高齢化や食生活の変化などにより、患者数が増えてきています。
「黄斑部」は、網膜の中心、直径わずか1mm程度のとても小さい部位ですが、「視力」を担っている最重要部です(図表1)。黄斑部以外の網膜は、周りの「視野」を担っています。字が読めるレベルの高い解像度があるのは、この黄斑部だけです。
たとえば、街を歩いていて「何かの広告があるな」とわかるのが、網膜の「視野」の働き。その広告の方向に網膜の中心部である「黄斑部」を向けることで、初めて「視力」を発揮して字を読み、「不動産の広告か」とわかるのです。そのため、黄斑部に異常が生じると、ほかの網膜に問題がなくても著しく視力が低下して、モノが見えづらくなります。
この黄斑部に、加齢によって老廃物がたまってふくらんだりすると、波打ったスクリーンに映像を映すようにモノがゆがんで見える。これが「加齢黄斑変性」の1つの症状です。
もう1つの加齢黄斑変性の症状は、網膜の外側を包む「脈絡膜」から新生血管が伸びてきて、網膜の中に血液成分が漏れ出したり出血したりすることで、スクリーンである網膜にゆがみが生じるもの。これには新生血管を直接しぼませる画期的な注射薬ができて、劇的に症状が改善することがあるので、チャレンジする価値はあります。
Q. それらの症状は、老化が原因なのですか?
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