眼科かじわらアイケアクリニック

視野障害に気づけない理由

Glaucoma

1.中心部以外ではほとんど物を見ていない。

視野(見える範囲)は上下左右とも180°近くあり、全てが同じように見えているような気がしますが、実際に文字が読めるくらいの高解像度で物が見えているのは、中心部のほんの僅かな領域だけです。試しにこの画面の中心の1文字だけを左目をつぶって右目だけで見てください。

目を全く動かさずに(かなり難しいですが)、その文字以外に読めるのは周りの数文字だけで、目を動かしたい衝動に打ち勝つことは非常に困難で、すぐに微妙に目が動いてしまいます。文字を読む(=「物を見る」)と言う行為は、眼球が常に動いてこの世の中をスキャンすることで初めて成り立っているのです。従って中心部のごく一部の領域にまで病気が進行するまで「視野が欠けている」事に気付くことはできず、気が付いたときには多くの場合手遅れなのです。

2.見えない場所が暗く見えるわけではない。

視野が欠けると言っても、そこが黒く見えたり白く抜けて見えたりするわけではありません。そこからの視覚情報が入ってこないだけなので、気付くことはできないのです。病気が末期まで進行し中心のすぐ近くまで見えなくなったときに初めて「見たいところの近くがぼやっとしか見えない」と言う事に気づくのです。

3.しかも視野欠損は「まだら」に起こる。

しかも視野欠損は多くの場合はまだらに起こります。つまり、ある部分だけ見え方の「質」が落ちるだけなのです。視野の端の方に僅かなモザイクがかかっていても、私たちの脳は認識することができないのです。

4.良い方の目が補ってしまうので、悪い方の目の異常に気付けない。

緑内障の視野障害は中心よりも上の方、下の方、または鼻に近い方から始まります。この領域はBjerrum(ブエルム)領域と呼ばれますが、ここは左右の目の視野が完全にオーバーラップする場所です。しかも緑内障は両眼性疾患でありながら左右差の著しい人がほとんどです。良い方の目が補ってしまい、日常生活で視野欠損に気付くことはできません。

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