眼科かじわらアイケアクリニック

緑内障専門外来

Glaucoma

本年前半(6月末まで)に新たに84人の方が緑内障と確定診断され通院なさっています。

当クリニックを初めて受診される方はネット予約ができます。

初めての受診でも緊張なさる必要はございません。お気軽にご相談ください。

日本人の20人に一人が緑内障!?

緑内障を検査する女性

緑内障は、20人に一人がかかっていると言われる大変頻度の高い病気です。小中学校の同窓会をすればクラスに1人か2人は緑内障の友人がいることになります。これほど多い病気であり、しかも重症例では失明することがあるにもかかわらず、痛みも充血も視力障害もなく、失明寸前まで何の不自由も感じないため、どのような病気なのかほとんど知られていません。

一般的には40歳過ぎてから発見される頻度が増えてくるものなのですが、当クリニックでは年齢という先入観にとらわれずに精査しているため、若い人でも早期に診断がつき、治療が始まり、失明を免れる患者さんが多くいらっしゃる事は、私達の誇りです。

特殊な例ではありますが、御両親とも緑内障の家系で2人のお子さんを調べたところ、9歳の女児が緑内障に罹患していることが分かりました。ご家族の皆さんと何度も話し合いを重ね、既に治療を開始しました。また、当クリニックの現役・卒業生のスタッフ(18〜57歳)のうち3人にも緑内障が見つかっています。緑内障とはそれほど多い疾患なのです。

何故自分では病気に気付けないのですか!?

網膜・視神経が障害され視野欠損が徐々に進行していきますが、実際には以下の理由で視野の異常に気づけるチャンスはほとんどありません。

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ではどのようにして病気が見つかるのでしょう?

緑内障は日本では失明の原因の1位となっていて、早期発見と早めのケアが大切です。しかしかなり進行して失明寸前になるまで自覚症状がないのが緑内障の特徴です。緑内障は急性のものは別として、一般的には視野がゆっくりと狭くなっていくので気づきにくく、緑内障の人のうち眼科を受診していない人は9割とも言われています。

実際、日本で緑内障の患者さんは、300万人と言われていますが、実はこの9割以上には自覚症状がありません。大半の緑内障は自覚症状が無いため、受診が遅れたり、発見が遅れたりする怖い病気です。当クリニックに通院する1000名を超える患者さんの中で、自覚症状で受診した人は僅かに9名です。

(当クリニックで緑内障と診断された人の来院動機)

第1位 全く別の症状で受診し、丁寧な診察をした結果病気が見つかった。
第2位 コンタクトレンズ処方希望で来院し、眼底検査の結果病気が見つかった。
第3位 人間ドック・健康診断で異常を指摘され、精査で診断された。
第4位 「視力は出るのに、何故か見にくい」(4名)
第5位 「左右で明るさが違う気がした」(2名)
第6位 「視野の一部がぼやけて見える気がする」(2名)
第7位 「右目で会社の書類が読めなくなってきた」(1名)

2017年4月2日現在の統計

急性緑内障(特殊なタイプ)

そのほか特殊なタイプとして、急性の緑内障があります。
閉塞隅角緑内障の一部には、急性発作と言って急激に悪化するタイプがあり、中高年の女性に多いとされており、夜間から朝方に発作を起こすことがあります。急に起こる激しい頭痛や嘔吐などが特徴で、症状から最初は脳外科や内科を受診することもあります。結膜(しろ目)が充血して赤くなっていたり、急に視力が落ちたりしたら急性発作の可能性があります。普段眼科に通院されていて、「緑内障になりやすい目です」、「緑内障のけがあります」などと言われていた方が、急に激しい頭痛や嘔吐したら、急性発作の可能性があります。

昔はオペ室で緊急手術を行ったのですが、今は点滴とレーザーですぐに治療することができます。

緑内障に関するQ&A

原因不明なのに治療法があるのですか?

治療法はあります。緑内障は原因不明の病気です。何故網膜・視神経の細胞が障害を受け減少してゆくのかは分かっていません。通常、原因が分からない病気には治療法がありません。しかし緑内障の場合には、原因に全く関わりなく、眼圧(眼球の圧力)を下げることによって病気の進行を遅らせることができることは昔から分かっていました。従って、眼圧を下げてゆくのが緑内障の唯一の治療法で、通常は点眼薬で眼圧を下げていきます。

眼圧降下剤と呼ばれる点眼薬は数種類あり、重症例や点眼薬に反応の悪い例では数種類の薬剤を併用していきます。それでも眼圧降下が不十分な場合は内服薬を併用してゆきます。さらなる治療が必要な場合は、眼内の水の流れを調節している線維柱帯という部分をレーザーで治療(LTP: Laser Trabeculoplasty)することにより眼圧降下を目指します。それでも眼圧コントロールが困難な症例には、手術(Trabeculectomy)を行う場合があります。

悪くなった病気は良くなるのですか?
残念ながら、どの治療法も進行を遅らせることしかできません。つまり、悪くなってしまった視野をよくしたり元に戻したりすることはできないのです。失われた網膜・視神経の細胞を取り戻すことができないからです。従って、早期発見、早期治療が大変重要になるのです。
そんなにゆっくり進なら悪くなるまで治療しなくても良いのではないですか?

緑内障の進行は非常に緩徐で、年単位で進んでゆきます。しかし発見された時点で既に相当進行している場合も多く、しかも上記のように一度失われた視野は二度と取り戻すことができません。病気が見つかった時点での状態をできる限り長期に保つことが治療の目的となります。そのためには、できる限り早く治療を開始することが大切です。

また、もう一つの大きな問題は、二つの意味の「個人差」です。一つは病気の進行の速さの個人差がとても大きいということと、もう一つは点眼薬に対する反応の個人差も大きいと言うことです。病気の進行がゆっくりで、しかも点眼薬で眼圧が大幅に下がる人は大変幸運ですが、逆に病気の進行が速い人に対して処方した点眼薬がどれも効果が低く、次から次へと点眼薬を変更・追加していってもなお眼圧がなかなか下がらない人がいます。そしてこのような情報は、長年眼圧検査と視野検査を繰り返してようやく得られる情報なので、治療開始は速ければ速いほど安心なのです。

大学病院などへ行かなくて大丈夫ですか?

大学病院は、診断が困難であったり、特殊な治療を受けるために受診するところであり、何故受診しなければならないかと言うことについて詳細に記述した紹介状を持って行かなければなりません。確かに緑内障でも大学病院に行ってもらうような特殊なケースはありますが、通常の緑内障であれば大学病院へ行く必要はありません。

むしろ、大学病院が適さないことの方が多くあります。一番の理由は、難治性の患者さんが沢山集まってくる大学病院では、次の診療予約が3ヶ月後、6ヶ月後と言われることが多く、頻回に受診できないために眼圧や視野のデータがなかなか蓄積できないことです。「データの蓄積が全て」と言って過言ではない緑内障にとって、データ量の不足は致命的です。必要な頻度で検査をして貰えて、進行具合や病状について詳しく説明してくれる眼科を見つけることが大切です。

緑内障だと分かったらどうしたらいいですか?

当クリニックでは、緑内障の確定診断がついた患者さんには、以下のような別紙をお渡ししています。上記のように、緑内障だとわかったら点眼治療を始めるわけですが、点眼によってどれだけ眼圧が下がったのかを科学的に評価しながら治療方針を立ててゆく必要があります。そのため、まず患者さんの普段の眼圧を繰り返し測定することから治療の準備が始まります。以下の説明を良くお読みになり、通院の意味と目的を十分理解なさった上で治療の準備を始めて下さい。

点眼治療準備のご案内

ハンフリー視野検査のご案内

緑内障の種類と原因

緑内障にはいくつかの種類があります。

  • 原発開放隅角緑内障
    房水の出口である線維柱帯が徐々に目詰まりし、眼圧が上昇します。ゆっくりと病気が進行していく慢性の病気です。
  • 正常眼圧緑内障
    眼圧が正常範囲にも関わらず緑内障になる人がいます。これを正常眼圧緑内障と呼び、開放隅角緑内障に分類されます。
  • 原発閉塞隅角緑内障
    水晶体と虹彩が接触し房水の前房への流れがブロックされる虹彩ブロックといいます。その虹彩ブロックが出来ると、 後房圧が上昇し水晶体が前方移動 することから隅角が狭まって、房水の出口「繊維柱帯」が塞がれる事で眼圧が上がり発症する緑内障です。
  • 発達緑内障
    赤ちゃんの時に発症する先天性緑内障と同じで、生まれつき何らかのリスクを持っている傾向があります。発達緑内障の場合は10代~20代の比較的早い段階で緑内障を発症します。
  • 続発緑内障
    眼の外傷や、ぶどう膜炎など眼のほかの病気、糖尿病などの全身の病気、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)などの薬物によって眼圧が上昇する病気です。

最新機器で早期発見・早期治療

20人に1人もいる緑内障!OCTで早期発見、早期治療を!
緑内障は、視神経が障害され、視野(見える範囲)が狭くなる病気です。しかし、急性でない限り、自覚症状はほとんどなく、40歳以上の20人に1人(5%)が緑内障にかかっていると言われています。

だからこそ重要なのが早期発見。昔は眼圧が高い人を緑内障と呼んでいましたが、日本人の場合、眼圧が上昇しないのに緑内障になる人の方がはるかに多いことがわかっています。つまり、「眼圧が正常」ということは緑内障がないことを意味しないのです。したがって、早期発見には眼底検査と視野検査が不可欠でした。

しかし最近はOCT(光干渉断層計)により、即日診断がつくようになり、当院でもこの機械の導入により、視野に異常が出る前の非常に早期の緑内障が多数見つかるようになりました。欠けた視野は元に戻すことができません。定期検診などお気軽にご相談ください。

どんな症状が出たら診察を受けるべき?
末期まで症状は全くありません。自分から進んで眼科に行かない限りわからない病気です。しかし、視野欠損、目の痛み、目の疲れ、頭痛や眼球を重く感じたりする症状をきっかけに、眼科で発見されることもあります。そのような症状がある場合はすぐに診察を受けてください。
どんな検査をするの?
まず視力、眼圧を測定するとともに眼底検査で詳しい視神経の観察を行います。また、以前は視野検査も必須でした。しかし最近は、OCT(光干渉断層計)により、視野検査で異常が出る前に早期診断ができるようになりました(OCTは開発されたばかりの高額医療機器であるため、どこの眼科にもあるわけではありません)。
OCTで早期発見できる?

みなさん、CTやMRIという画像診断を御存知ですね!?人体を輪切りにしたような断面を撮影して、体外からは見ることのできない病変を画像として視覚化する方法です。薄くて透明な網膜も、光干渉を利用した新技術により、病変が画像で可視化できるようになりました。緑内障では「神経節細胞」という特定の細胞が減少しますが、これを画像で見ることができ、視野検査に異常が出るはるか以前に診断し、治療することが可能となりました。

当クリニックでは、2012年8月よりこのOCTを導入しました。今まで診断できなかった初期の緑内障を診断し、多くの人が既に治療を開始しています。新技術といっても追加の料金は600円(3割負担のかた)または200円(1割負担のかた)です。

下図は健常者と緑内障患者の眼底をOCTを用いて解析したもので、緑色部分は正常、赤と黄色部分は緑内障により神経節細胞の数が減少している領域を示します。図1は健常者、他は緑内障患者のものですが、緑内障が進行したかに見える図3の患者ですら視野検査では僅かな異常を認めるのみで、OCTが無ければ確定診断はほぼ不可能でした。即ち視野に全く異常のない図2の患者でもOCTを用いることにより、これまで以上に早期診断が可能となりました。

どんな治療をするの?
原則的には点眼治療をおこない、それでも十分な効果が得られない場合は内服、あるいは手術治療をおこないます。失明にもつながる病気であるため、継続的な治療が必要です。
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